こんにちは、noruです。
逃げてばっかりの清さん。彼を取り巻く「 現実 」が生きにくかったのかもしれません。
それに本当は、画家を目指していたわけでは、ないのかも。
アメリカのライフ誌に載ったことで、
再び世間の注目を集め、九州で確保されます。
「先生」という
世間と彼とのパイプ役も現れました。
戦後、逃げ出してばかりいた
世間との溝は埋まりつつありました。
彼の作品も
時間と根気の必要な貼り絵から、
お手軽で見たまますぐのフエルトペンの絵に変わり、
かつての深みや切なさはなくなってしまいました。
でもそれは、彼にとって現実が生きやすくなった証なのかもしれません。
なにより、彼の一番の希望
「 自分の見たいものを、見に行きたい。」
願いは、叶いつつありました。
さて、ルソーと清。
この几帳面で、融通が利かず、
いまいち、
「 世間と
折り合いがつかない人たち。」
ふたりとも「他人」というものに
手を焼いていたみたいです。
日記の中で清さんは、
世の中や他人の行動が気になるのか、
何度も繰り返し、
「疑問」と「自分の考え」を書いています。
そして他人に危害を加えられるのではないかと、常に怯えてもいました。
‥…。
ルソーは恋すると、ストーカーになり、
時には犯罪に巻き込まれて、裁判沙汰になったり。
笑われても笑われても、作品を出品し続け、世間の反応が気になる様子。
彼の描く人物は、
みんな、のっぺりと同じ顔。
ルソーは肖像画を描く時、
顔を巻き尺で計りまくったのだとか。
几帳面なだけではなく、おそらく、
表情が読み取れず、どういう人なのか、
イメージがわかなかったのかもしれません。
‥…。
なんだか、とっても生きにくい。
現実がしんどければしんどいほど、内なる世界は変幻自在。
どんどんかけ離れていく。そうして生まれた彼らの作品は、独特のもの。
「 アール・ブリュ
生なま・アート 」心はときに、怪物をも生みだす。
‥…。
不思議ハッケン。
ボクらの
知らない ? 世界 、なノダ。
‥…ようやく、つながった。