アール・ブリュ☆その1

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こんにちは、noruです。

逃げてばっかりの清さん。彼を取り巻く「 現実 」が生きにくかったのかもしれません。
それに本当は、画家を目指していたわけでは、ないのかも。

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アメリカのライフ誌に載ったことで、
再び世間の注目を集め、九州で確保されます。

「先生」という
世間と彼とのパイプ役も現れました。

戦後、逃げ出してばかりいた
世間との溝は埋まりつつありました。

彼の作品も
時間と根気の必要な貼り絵から、
お手軽で見たまますぐのフエルトペンの絵に変わり、
かつての深みや切なさはなくなってしまいました。

でもそれは、彼にとって現実が生きやすくなった証なのかもしれません。
なにより、彼の一番の希望

「 自分の見たいものを、見に行きたい。」

願いは、叶いつつありました。

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さて、ルソーと清。
この几帳面で、融通が利かず、

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いまいち、
「 世間と
  折り合いがつかない人たち。」

ふたりとも「他人」というものに
手を焼いていたみたいです。

日記の中で清さんは、
世の中や他人の行動が気になるのか、

何度も繰り返し、
「疑問」と「自分の考え」を書いています。
そして他人に危害を加えられるのではないかと、常に怯えてもいました。

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‥…。

ルソーは恋すると、ストーカーになり、
時には犯罪に巻き込まれて、裁判沙汰になったり。
笑われても笑われても、作品を出品し続け、世間の反応が気になる様子。
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彼の描く人物は、
みんな、のっぺりと同じ顔。

ルソーは肖像画を描く時、
顔を巻き尺で計りまくったのだとか。

几帳面なだけではなく、おそらく、
表情が読み取れず、どういう人なのか、
イメージがわかなかったのかもしれません。

‥…。

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なんだか、とっても生きにくい。

現実がしんどければしんどいほど、内なる世界は変幻自在。
どんどんかけ離れていく。そうして生まれた彼らの作品は、独特のもの。

「 アール・ブリュ
  生なま・アート 」心はときに、怪物をも生みだす。

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‥…。

不思議ハッケン。

ボクらの
知らない ? 世界 、なノダ。

‥…ようやく、つながった。