こんにちは、noruです。
バタ、バタ、バタ‥…。
「 ちょっくら、行ってくるわ。
お留守番、ヨロシク〜。」
‥…。
1週間だけのアンコール上映。
「 Holy Motors 」
2012年 フランス・ドイツ
監督・脚本 Leos Carax
レオス・カラックス
主演 Denis Lavant
ドニ・ラヴァン
レオス・カラックス、ドニ・ラヴァン
といえば、
「 汚れた血 ’86 」
「 ポンヌフの恋人 ’91 」
かつて、京都に朝日シネマがあり、
フランス映画が大流行。当時を知る人には
なんとなく「 気になる人たち 」
今では巨匠やベテラン俳優なのでしょうが、
当時は反抗的なとんがったイメージ。
と、ちょっとまて。ここで一抹の不安。
最近、巨匠たちには、結構はめられてるような‥…。うーむ、でもでも、
それすらも受け止めるべきでは、‥…あーっ時間が‥…。
やっぱり、観ようっと。
‥…。
男の人 ( 監督自身 ) が目を覚まします。
ベットの上には、彼の犬。
そこは見知らぬ部屋。近くで、汽笛が聞こえます。
壁には、森の絵が描いてありました。
小さい穴が、開いています。
覗いてみると、それは鍵穴。
そしてなぜか、
彼の指は鍵になっているのでした。
鍵を開け、壁の中へ。
‥…。
扉を開けると、そこは真っ暗。映画館です。
汽笛のオト。映像は波止場シーンだったのです。
陰気な劇場。無表情な観客。
突然、黒い犬が舞台に向かって歩いていきました。
レンズの中に少女の顔映ります。
暗転。
‥…。
映像はミニマルな白い家に変わります。
どうやらパリの郊外のようです。
この家の主人らしき
主人公、オスカー ( ドニ・ラヴァン )
彼はリッチなビジネスマンらしい。
家族に見送られ、出勤です。
白いリムジンがお出迎え。
運転手は妙齢女子、セリーヌ。
オスカーは今日の仕事のファイルを受け取りました。
今日のアポは、9つ。
さあ、お仕事です。
おもむろに、白髪のカツラを
取り出し、ブラッシングを始めます。
車からおりた彼は、
物乞いの老婆になっていました。
‥…。
特殊メイクやかつら。分刻みのタイムスケジュールで
次の現場へ移動していきます。
ある時は、ヤクの売人。またある時は、
悩めるティーンエイジャーの父親
舞台は現実社会。彼は様々な役を演じます。
‥…やっぱり、よくわからない系。
ストーリーを追いかけるよりも、随所にちりばめられている、
監督のメッセージを拾っていった方が良さそうです。
昼食タイムの彼。
京都西陣金襴のナプキンに、
お箸で幕の内弁当。えっ、ジャポン ?
実はこの後の仕事は、
怪人「メルド」
2008年 「Tokyo」
ウワサの映画監督3人が、東京をイメージ、
舞台にして制作した、短編オムニバス映画。
レオス監督の作品は「メルド」
マンホールを伝って移動する、神出鬼没な怪人というキャラらしい。
てか、‥…なんで。
‥…。
案の定、ゴジラの音楽と共に、お墓で暴れ回る彼。
そのお墓には
「 Visit My Site. xxxx.com.
私のサイトに来てね。xxx.com. 」
‥…。
‥…黒い犬は死、お墓は、神聖なもの。そして、
9つの仕事は、ドコかで見たことのある「 何か 」のワンシーン。
おっと、他人の作品もパロってます。
赤いマスクと網目 ‥…。
‥…でも、この衣装。
ちょっと、適当すぎひん ?
‥…。
監督、これはやっぱり、ぼやいてます。
どうやら「 映画=映像 」へのシニカルなメッセージ。
映画からテレビ、テレビからネットへ。映像は、どんどんお手軽になっていく。
人が興味を
持続できる時間。
最近の映画は2時間から1時間半へ。
テレビも45分、ネット動画なら10分に。
どんどん短縮。
観客もだんだん、せっかちに‥…とか。
あっ、これは勝手な感想ですから。
間違ってたら、ごめんやで。
‥…。
映像はキレイ。音楽もいい。
やっぱり、フランス映画。アプローチが、全然、違います。
それだけでも、もの好き‥…もとい、好きな人 は大満足‥…な、はず。
そして、とっても、濃いい。
どうやら監督。久しぶりに本気な作品のせいか、
いいたいコトがてんこ盛りのご様子。
最後はおちないし、しつこく、うざい‥…おっとと、さすがおフランス。面白いよ。
‥…。
結局、おすすめなんでしょ。
まどろっこしいよ。
‥…。
ぷぷぷっ、
うざくて、結構〜 ♪ なノダ。