こんにちは、noruです。
ウイリアムと老修道士。
いよいよ迷宮図書館で対決ですね。
‥…とその前に。
フランチェスコ会の存亡をかけた「清貧論争」
もともと、ウイリアムはその話し合いに出席するため、
この修道院を訪れていたのでした。
カトリックの大本山教皇庁の人々。ウイリアムのお仲間フランチェスコ会の人たち。
かつてウイリアムに煮え湯を飲ませた異端審問官。
みんな勢揃いしています。
この異端審問官。
ウイリアムのクロ歴史でもありました。
かつてはウイリアムも異端審問官。
ある時、若い修道士が異端に問われます。
聖書と矛盾するギリシャ語の本を訳したからです。
ウイリアムは合理的な考え方、幅広い見識で
彼の説を認め、無罪とします。しかし
そのせいで自らが異端に問われてしまうのです。
囚われたウイリアムは拷問に耐えきれず、ついに自分の説を曲げてしまいます。
命拾いするウイリアム。結果、若い修道士は火あぶりにされてしまいました。
‥…。
さて話し合いは双方、平行線。
元々強欲な教皇庁のへの不満が「清貧」を生みました。
現実が荒さめば荒さむほど、理想は清く高く現実離れ。美学にまでなりました。
強欲と美学。そのどちらも、結局は強いエゴイズム。
コインの表と裏は合わさることはないのです。
こちらは
問題児ウイリアム。
清貧を説くフランチェスコ会。読書すら知的財産。
放棄すべきもの。個人の持ち物なんか認めるワケありません。
なのに、この人。当時は珍しい両目のメガネとか
平面アストロラ―ベ( 天体観測するものらしい )とか
ちゃっかり、
マイグッズを隠し持ってます。
お仲間のフランチェスコ会の人々。
ウイリアムの探究心の強さや賢さを心強く思いながらも
彼の暴走。こういうトコに手を焼いているのでした。
‥…。
タヌキだらけのこのお話。こちらは日和見主義の修道院長。
スキャンダルが暴露されては一大事です。
さんざんウイリアムをおだて、
事件の捜査を依頼したにもかかわらず、
異端審問官が到着するや、事件を丸投げ。
「 やっぱり、
悪魔のせいにしてもらおうっと。」
こちらもちゃっかりさん。
‥…。
運悪くというか案の定ワナにハマる人。アドソの想い人も巻き添えになります。
‥…えっ、いつの間に。君もちゃっかりですか ?
「 ‥…いやっ、あのこれにはワケが‥…。」
「 るん♪
オトコマエ、みっけ。」
こっちは肉食系女子じゃ。
‥…。
初めは大人しくしていたウイリアム。
「 犯人は悪魔です。
‥…なワケないやん !! 」やっぱり、暴走。
‥…。
これには教皇庁だけでなく、さすがのフランチェスコ会もブーイング。
「 あーっ、また言っちゃったよ。」
「 君は子供か。」
「 やっぱ、あの人コリてないわ。」「 もうあの人抜きで話しません ? 」
‥…。
またまたウイリアムは説教部屋行き。
共通の敵‥…もといオトシどころを見つけ、話し合いは仕切り直しとなりました。
一方、彼女を助けたい弟子のアドソ。
「 えーっ。マジで
何やってんすか‥…てか、
今それドコと違うやろ !! 」
このナンギな年寄りだらけの状況。
もう、カンベンしてくれ。
‥…。
「 あの、もう、
しゃべってもいいかのぉ。」
‥…あっ。
‥…。
そうでした。もう1人ナンギなお方が。
ところで何のお話でしたっけ。こちらも仕切り直しです。
さぁ、犯人はおまえだ !!
ずばっと丸っと、お見通し‥…。
‥…パカっ、
‥…。
ボクらはぴよぴよ、 なノダ。