薔薇の名前☆その3

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こんにちは、noruです。

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ウイリアムと老修道士。
いよいよ迷宮図書館で対決ですね。

‥…とその前に。

フランチェスコ会の存亡をかけた「清貧論争」
もともと、ウイリアムはその話し合いに出席するため、
この修道院を訪れていたのでした。

カトリックの大本山教皇庁の人々。ウイリアムのお仲間フランチェスコ会の人たち。
かつてウイリアムに煮え湯を飲ませた異端審問官。
みんな勢揃いしています。
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この異端審問官。
ウイリアムのクロ歴史でもありました。

かつてはウイリアムも異端審問官。
ある時、若い修道士が異端に問われます。
聖書と矛盾するギリシャ語の本を訳したからです。

ウイリアムは合理的な考え方、幅広い見識で
彼の説を認め、無罪とします。しかし
そのせいで自らが異端に問われてしまうのです。
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囚われたウイリアムは拷問に耐えきれず、ついに自分の説を曲げてしまいます。
命拾いするウイリアム。結果、若い修道士は火あぶりにされてしまいました。

‥…。

さて話し合いは双方、平行線。
元々強欲な教皇庁のへの不満が「清貧」を生みました。
現実が荒さめば荒さむほど、理想は清く高く現実離れ。美学にまでなりました。
強欲と美学。そのどちらも、結局は強いエゴイズム。
コインの表と裏は合わさることはないのです。

こちらは
問題児ウイリアム。

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清貧を説くフランチェスコ会。読書すら知的財産。
放棄すべきもの。個人の持ち物なんか認めるワケありません。

なのに、この人。当時は珍しい両目のメガネとか
平面アストロラ―ベ( 天体観測するものらしい )とか

ちゃっかり、
マイグッズを隠し持ってます。

お仲間のフランチェスコ会の人々。
ウイリアムの探究心の強さや賢さを心強く思いながらも
彼の暴走。こういうトコに手を焼いているのでした。

‥…。
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タヌキだらけのこのお話。こちらは日和見主義の修道院長。
スキャンダルが暴露されては一大事です。
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さんざんウイリアムをおだて、
事件の捜査を依頼したにもかかわらず、
異端審問官が到着するや、事件を丸投げ。
「 やっぱり、
  悪魔のせいにしてもらおうっと。」

こちらもちゃっかりさん。

‥…。

運悪くというか案の定ワナにハマる人。アドソの想い人も巻き添えになります。
‥…えっ、いつの間に。君もちゃっかりですか ?

「 ‥…いやっ、あのこれにはワケが‥…。」
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「 るん♪
  オトコマエ、みっけ。」

こっちは肉食系女子じゃ。

‥…。

初めは大人しくしていたウイリアム。

「 犯人は悪魔です。
  ‥…なワケないやん !! 」やっぱり、暴走。

‥…。
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これには教皇庁だけでなく、さすがのフランチェスコ会もブーイング。
「 あーっ、また言っちゃったよ。」
「 君は子供か。」
「 やっぱ、あの人コリてないわ。」「 もうあの人抜きで話しません ? 」

‥…。

またまたウイリアムは説教部屋行き。
共通の敵‥…もといオトシどころを見つけ、話し合いは仕切り直しとなりました。

一方、彼女を助けたい弟子のアドソ。
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「 えーっ。マジで
  何やってんすか‥…てか、
  今それドコと違うやろ !! 」

このナンギな年寄りだらけの状況。
もう、カンベンしてくれ。

‥…。

「 あの、もう、
  しゃべってもいいかのぉ。」

‥…あっ。
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‥…。

そうでした。もう1人ナンギなお方が。
ところで何のお話でしたっけ。こちらも仕切り直しです。
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さぁ、犯人はおまえだ !!
ずばっと丸っと、お見通し‥…。

‥…パカっ、

‥…。
ボクらはぴよぴよ、 なノダ。

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