こんにちは、noruです。
ぽかぽか、暖かいですね。
今日から2月。
本当なら寒い寒い季節なのに。
‥…くしゅん。
なんか飛んでますか。
‥…。
サンフランチェスコ大聖堂
小高い丘の上にそびえる。戒律の
厳しいフランチェスコ会大本山。
昔見た映画。
「 薔薇の名前 」
(原題 Le Nom de la Rose )1986年
フランス、イタリア、西ドイツ合作。
原作 ウンベルト・エーコ
主演 ショーン・コネリー
監督 ジャン=ジャック・アノー
舞台は中世北イタリア。
戒律の厳しい修道院。
怪事件が起こります。
フランチェスコ会修道士
バスカヴィルのウィリアムと
見習い修道士のアドソ。
二人は「清貧論争」からなる
異端審問に召還されたのです。
「清貧論争」とは
イエスキリストの衣服は
彼のものであったか、否か。
フランチェスコ会としては
「教会は財産所有すべきでない。
民に分配すべきだ。」
対する教皇側は
「教会=清貧の意味がわかんない。
異端の侵略に備えたり、
教会の威信を示すためにも
蓄財は必要じゃん。」
真逆の発想。平行線です。
時は教皇のアビニヨン捕囚の時代。
フランスの北イタリア侵攻、
教皇はローマではなく、
フランスのアビニヨンにいました。
しかし捕囚というのはローマ側の視点。当時の教皇はフランス人。
「 ローマなんかだっせー。
朕は帰りたくないぞよ。」
‥…。
フランス教皇庁 VS 神聖ローマ帝国
政治の問題でもあったようです。
さて今回の異端審問。
発端は教皇側が乱発した「免罪符」つまり献金問題でした。
免罪符とはお金を払うと罪が免除されるという証明書。
「 いひひっ。」
‥…。
「 ちっ‥…また、金かよ。」
当然
異議を唱えるフランチェスコ会。
しかし、
「 ふーーーん、そう。」
教会側には必殺ワザがありました。
「異端審問」
もしも異端のレッテルを貼られると
合法的に迫害。会は解散、
修道士たちは拷問。最後は火あぶり。
これは尋常じゃない、
むしろ大変です。
‥…。
ウイリアムのお弟子さん。
アドソはもともと男爵の末息子。
両親のすすめで社会見学中でした。とんだ社会見学ですな。
この重々しい状況下。
迎える修道院側もかなり問題あり。
村人からの搾取。清貧なはずの
修道士たちは丸々肥えています。
百の部屋を持ち、
当時のカトリック随一の
蔵書を誇る迷路のような図書館。
秘密の扉。禁書のウワサも。
そして修道院に君臨する
強い清貧論者、盲目の老修道士。
ダレきった修道士たち。
当時のカトリック教会が抱える問題の縮図なのです。
さて猟奇的な怪事件。
被害者は指と舌を紫色に染めて、
樽や浴槽の中で死んでいました。
そうそう、こんな感じ。
「 ひーっ、大変。
警察呼ばなきゃ。」
ところがココは中世の教会。
ひとすじ縄ではいきません。
死体の様子は「黙示録」
各々罪の意識がある修道士たち。
明日は我が身かと
怯えだしました。
異端=悪魔のしわざか。
犯罪なのか。
まずはそこからなのです。
‥…犯罪やろ。
なんとかしなきゃ。
でもスキャンダルは御法度。
異端にされちゃう。
修道院長。ここはこっそりボンド
‥…もとい、ウイリアム。
「 ふーーん、
どうしようかな。」
‥…。
今の彼。自分のことで手一杯。
‥…じゃなくて、
フランチェスコ会の
存続がかかっています。
そうは言ってる間にも
どんどん人が死んでいく。
そうなると007魂が。
「 こうかな。
いやっ、こうちゃうか。」
‥…。
ふーん、なるほど。
そういうお話ですか。
‥…、くしゅん。
でも、ちょっと
ズレてきてませんか。
‥…。
えっ、あっ。
いや、そういう意味では。
つまり、不謹慎、なノダ。
ぷぷっ‥…、あっ。
‥…。