こんにちは、noruです。
お日さまポカポカ。
今日は本当に暖かい。
窓が開きました。
ぬくぬく、でも
おうちのカンキなのです。
‥…。
アッシジのフランチェスコは神の声を聞き清貧という思想を説きました。
清貧とは無意味な贅沢を戒め、金品に固執しないこと。
聖フランチェスコ(1181-1226)
もともとは裕福な家に生まれ、
若い頃はあまり勉強もせず、放蕩生活。
騎士になろうと目論んだりもします。
しかし何がドウしたのか。
全財産を放棄、清貧な生活を自らに課し
同胞らと共にフランチェスコ会を築くのです。
当時、豪華な教会はカトリックの象徴。
そのあり方を批判する改革運動が起きていました。
フランチェスコの清貧、その根底は美学。彼は私有財産はもちろん、
心の豊かさである読書や学門すら認めません。超ストイックなのです。
‥…。
天気予報は大外れ。風が強く雲がどんどん流れてゆきます。
とうとう快晴です。
青空がきれい。同じ青でも乾いた青。
日本とは違う空の色です。
古い石畳の上り坂。けっこう急です。
‥…トコ、トコ、トコ。
延々、続きますよ。
‥…。
さて現代の清貧といえば、マザー・テレサ。こんな逸話があります。
長年の福祉活動を讃えられ、ローマ教皇から300万円の車が贈られました。
彼女はこれを寄付することに。しかし車を売るのではなく宝くじの賞品としました。
お金は五倍の1500万円も集まったのだとか。
宝くじ。聖職者と利殖。
カトリックでお金が不浄という教えと、もうひとつ
別の教えもあります。「タラントの教え」
タラントとは当時のお金のこと。
ある時主人が3人の召使いに、それぞれ
5タラント、2タラント、1タラントを預け旅に出ました。
5タラントと2タラントの二人は
熱心に商売に励み、お金を倍に殖しました。
しかし1タラントを預かった者はリスクを恐れ、
土に埋めてしまいます。
戻った主人は倍に殖した召使いを
「善良で忠実な下僕」と褒め、分け前を与えます。
しかし土に埋めていた召使いのことは「怠け者で役に立たない」と追い出してします。
タラントはタレント。神から与えられた才能や能力のことです。
才能を活かす者は栄え、活用しない者は唯一の才能さえ失うという教えなんだとか。
これは資本主義への道ですね。‥…あれ、スタートは
エデンの園でリンゴ食べた人間。労働は神さまから与えられた罰。
でも才能は活かして利殖は善。そして貯まったお金は清貧の神様にご寄付。
‥…わかるような、わからんような。
トコトコトコトコ‥…。
「 ねえ、まだ ? 」
‥…。
‥…ポカポカ、暖かくなってきました。アッシジはローマよりも高地。
寒いのかと思い、厚着して来たのに。
‥…。
最後はキツい階段です。
‥…限界じゃ。
街はずれにでました。
ようやくゲート。アッシジへの入り口です。
んっ、これはナンですか。
エスカレーター‥…。
理想と現実。本音と建前。
日本はいろんな神様ドンと来い。宗教心が薄いとか、
バレンタインデーやクリスマス。適当なんやろと言われることもありますが
「 だって、イロイロあるよね〜。」
その国民性、私は好きだ。
‥…。
空が青い、
アカン。今朝、早かったんや。
頭も換気
もう考えんのやめよ、なノダ。
「 あっ、‥…君も ?」