坂の町☆ Assisi

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こんにちは、noruです。

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雨かと思えば、また晴れです。
暖かかったり、寒かったり。

‥…。

くしゅん。

ムリしないでね。

‥…。

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何だかんだとボヤいていますが、アッシジはとてもキレイなところでした。
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ピンクと白の縞模様
聖キアラ聖堂は聖キアラのお墓。
地下には遺体が安置されています。

「 Santa Chiara d’Assisi 」

もう一人のフランチェスコ
(alter Franciscus)
フランチェスコに最初に帰依した女性。
女子修道会クララ会の創設者です。

フランチェスコ亡き後、
彼らの思想、清貧団体のために尽力します。
死後、目の守護聖人となりました。

中ではミサが行われていました。
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人口2万人強。ローマ帝国時代から続く
歴史のある小さい町です。

真ん中のメインストリートを挟んで
あちこちに細い路地や階段があります。

建物や石畳は、近くの山から
掘り出されるピンク色の石材で作られ、
とても美しい。

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歩いてみればアップダウンのくり返し。
階段やスローヴ。上がったり、下がったり。知らず知らずに小高い公園です。
おぉ、大本山。
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サン・フランチェスコ大聖堂
「 Basilica di San Francesco 」

死後、聖人になり
功績をたたえられたフランチェスコ。

13世紀、
当時の教皇により建築され、
以後何度も改修が行われます。

クリスマスの飾り付け
みんなくつろいでいますね。
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聖堂は斜面に建っているため中庭をはさんで、上と下に分かれていました。
建築様式も上はゴシック下はロマネスクと違います。

どちらも壁や天井に
たくさんのフレスコ画が描かれていました。

サン・フランチェスコ2

上の聖堂。
ルネサンスの画家ジョット
( Giotto di Bondone )

「聖人フランチェスコ28の場面」

画家で建築家。巨匠です。
各地で彼の作品はお目にかかりますが
なぜか記憶に残る。

巧いのかと言われると
よくわかりませんが味があります。

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上から入って‥…では下からでますよ。
‥…ということは、

また、坂じゃ。
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‥…。
そろそろ、
日が傾いてきました。

ちょっ、ちょっと、‥…休憩。
‥…映画でも見る ?

‥…。
また、脱線、なノダ。
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えびすさん☆ in 京都

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こんにちは、noruです。

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雨が降りました。
お山が白く霞んでいます。
鳥さんの声がします。

ちゅん、ちゅん、ちゅん、
ぴー、ぴー、ぴー‥…。

たくさんいるみたい。

タン、タン、タン‥… ♪

んっ、何の音 ?
‥…。
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ここでちょっとスピンオフ。
お商売、神様といえば「 恵比寿さん 」
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七福神の中で
唯一日本由来の神さまです。
釣り竿と鯛。古くは漁業の神だそうです。
でもいつのまにか福の神。

「商売繁盛」「五穀豊穣」
商業や農業ナンでも来いです。

いやーっさすが日本。フトコロが深い。
というわけで、十日恵比寿。
京都のえびすさんに出動しました。

‥…今頃、何言ってんですか。

フトコロが深い‥…ね。
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今年はいつもどんどん叩く南側の壁に「 叩かないで下さい。」と張り紙がありました。
前日は雪。鳥居から続く長ーい行列。ぎうぎう並んだあげくのこの仕打ち。
欲の深さは棚に上げ、不満の声があちこちから、
‥…もといほぼ全員から上がってました。

‥…。
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「 えーっ、ここまで来て
  今頃、何言ってんねん。」

「 えびすさんは耳遠いのに
  願いごとが聞こえへんやん。」

ブーイングの嵐です。

えびすさんに
アピールしたくても壁がない。
仕方がないので賽銭箱の上の格子を

どん、どん。
どん、どん、どん‥… !!!!

「 聞いてる〜 ?? 」

よけい具合が悪いことになってました。

欲深じゃ。

‥…。

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そして「えびす焼き」

「 鍵甚良房 」さん
えびすさんの斜め向かいにある和菓子屋さん。ご主人が黙々と焼いてます。
えびすさんの時だけ。限定だそうです。
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どら焼きのような皮。中はあずき。
皮のふちがカリカリです。

素手てアツアツの皮をつまみ、
お耳をちゅっと作ります。あちち‥…。

寒い、寒いこの時期。
気合いを入れて、ぎうぎうに突入。
お約束なのです。

というわけで
「  えびすさんが
  できるまでムービー」完成じゃ。

‥…。

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あっ、のっちゃん丁度いいところに。
ほらほら、音楽も。聞いて、聞いて〜。

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タン、タン、タン‥…♪

‥…。
聞こえてますよ。
聞こえてますけど、

今日、耳、日曜、なノダ 。

ぶつぶつ ☆ in Assisi

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こんにちは、noruです。

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お日さまポカポカ。
今日は本当に暖かい。

窓が開きました。

ぬくぬく、でも
おうちのカンキなのです。

‥…。

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アッシジのフランチェスコは神の声を聞き清貧という思想を説きました。
清貧とは無意味な贅沢を戒め、金品に固執しないこと。

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聖フランチェスコ(1181-1226)

もともとは裕福な家に生まれ、
若い頃はあまり勉強もせず、放蕩生活。
騎士になろうと目論んだりもします。

しかし何がドウしたのか。
全財産を放棄、清貧な生活を自らに課し
同胞らと共にフランチェスコ会を築くのです。

当時、豪華な教会はカトリックの象徴。
そのあり方を批判する改革運動が起きていました。

フランチェスコの清貧、その根底は美学。彼は私有財産はもちろん、
心の豊かさである読書や学門すら認めません。超ストイックなのです。

‥…。

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天気予報は大外れ。風が強く雲がどんどん流れてゆきます。
とうとう快晴です。

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青空がきれい。同じ青でも乾いた青。
日本とは違う空の色です。

古い石畳の上り坂。けっこう急です。

‥…トコ、トコ、トコ。
延々、続きますよ。

‥…。

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さて現代の清貧といえば、マザー・テレサ。こんな逸話があります。
長年の福祉活動を讃えられ、ローマ教皇から300万円の車が贈られました。
彼女はこれを寄付することに。しかし車を売るのではなく宝くじの賞品としました。
お金は五倍の1500万円も集まったのだとか。

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宝くじ。聖職者と利殖。
カトリックでお金が不浄という教えと、もうひとつ
別の教えもあります。「タラントの教え」

タラントとは当時のお金のこと。
ある時主人が3人の召使いに、それぞれ
5タラント、2タラント、1タラントを預け旅に出ました。

5タラントと2タラントの二人は
熱心に商売に励み、お金を倍に殖しました。
しかし1タラントを預かった者はリスクを恐れ、
土に埋めてしまいます。

戻った主人は倍に殖した召使いを
「善良で忠実な下僕」と褒め、分け前を与えます。
しかし土に埋めていた召使いのことは「怠け者で役に立たない」と追い出してします。

タラントはタレント。神から与えられた才能や能力のことです。
才能を活かす者は栄え、活用しない者は唯一の才能さえ失うという教えなんだとか。

これは資本主義への道ですね。‥…あれ、スタートは
エデンの園でリンゴ食べた人間。労働は神さまから与えられた罰。
でも才能は活かして利殖は善。そして貯まったお金は清貧の神様にご寄付。
‥…わかるような、わからんような。

トコトコトコトコ‥…。
「 ねえ、まだ ? 」
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‥…。

‥…ポカポカ、暖かくなってきました。アッシジはローマよりも高地。
寒いのかと思い、厚着して来たのに。
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‥…。
最後はキツい階段です。

‥…限界じゃ。

街はずれにでました。
ようやくゲート。アッシジへの入り口です。

んっ、これはナンですか。

エスカレーター‥…。

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理想と現実。本音と建前。

日本はいろんな神様ドンと来い。宗教心が薄いとか、
バレンタインデーやクリスマス。適当なんやろと言われることもありますが

「 だって、イロイロあるよね〜。」
その国民性、私は好きだ。

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‥…。
空が青い、
アカン。今朝、早かったんや。

頭も換気
もう考えんのやめよ、なノダ。

「 あっ、‥…君も ?」

お仕事 ☆ in Assisi

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こんにちは、noruです。

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冷え込む朝。
でも少し、日ざしは以前と違います。

お父さんが出発。

ボクはお見送りです。

‥…お仕事、お仕事。

‥…。
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「 東方三賢人の日 」

ホテルのフロント。年配の男性が言いました。
「 今日はイタリア人にとって大事な日、カトリックのお祭でしょ。
  いつもとは違うんだ。だから電車も少ないんだよ。」

カトリックの人々にとって労働は神様から与えられた「罰」
というわけではないでしょうが「お祭の日は休みたい」人情です。

とにかく早く行け。
言われるままに30分前に駅に到着しました。

‥…あれっ、ないやん。ホームEST1は1番線ではありませんでした。
1番線の東の奥。京都駅なら山陰線。その3倍くらいを歩いて、歩いて‥…まだ〜 !?

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ぽそっ。ここか。

乗客はほとんどが観光客のようです。
中には大きな荷物を持った人も。

電車の姿はありません。
ここは始発じゃないのかな。

時間です。シーン。

‥…。

電車は来ないこともある。

‥…。

15分遅れ
電車はホームに入ってきました。

窓にはこんな張り紙が。
「 窓を開けるな。モノを投げるな。」‥…ドウいうことかな。

みんな乗りました。
しかし電車はホームから動きません‥… ???
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待つコトまたまた15分。
ようやく電車は走りだしました。

‥…。

切符から始まった一連の出来事。
よくわからないことの数珠つなぎ。

早起きの眠さも手伝って
すっかり毒気を抜かれてます。

まぁ、いいか。
行き先はのどかな田舎。のんびりしましょう。

‥…。

走ること2時間。
くもった窓から見える景色は、
美しい田園風景に変わってゆきました。

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アッシジの駅です。
街までは直通バスとタクシーがあります。
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直通のバスに乗らず、
田園風景の中を歩こうと思います。
とりあえず最初の教会までタクシーです。

乗り場にはピカピカの黒のベンツ。
目が合うと運転手さんが降りてきました。

ちょっと小太り。
いわゆるイタリアのおじさん風です。
ドアを開けて、ニコニコ‥…。

‥…。

愛想のいい運転手さん。
‥…こっちに来て初めて見ました。

ローマのタクシー。
車はこぺこぺ。ドアも自分で開けます。
営業スマイル見たことありません。

でものんびりとした美しい景色。田舎は違うのかもしれません。まぁ、いいか。

地図を見せ行き先を確認、走り出しました。

‥…あれ、メーターたおしてないやん。ちょっとちょっと ?

おじさん振り返りながらまたまたニコニコ。
「 心配ない、ない。」

えっ、何言ってんのおっさん。
心配ないことないやん。

‥…。

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「 今から行く教会は街から遠いよ。」

‥…いいんです。街まで歩いていくから。

「 いや、全部ボクが連れて行くから。大丈夫。」

‥…違うの、歩きたいんです。

「 気にしない。気にしない。
  ひと休み、ひと休み。」

‥…。

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アジアのタクシーでよくあるこの会話。
「 案内するから一日雇っておじさん 」これはそのヨーロッパ版じゃないですか。

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双方笑顔の押し問答。

アジアの人は腰低くてしつこい感じ。
でもこちらは押しが強くて、
全然、人の話、聞く気ありません。

負けそうじゃ。

教会に着きました。

‥…じゃあここで、いくらですか。

「 今はもらわない。
  お金は最後にもらうから。」

当然のように笑顔で言い切ります。

ぷちっ。

‥…ここまでで結構です !!

大人しいと思って。日本人、ナメンなよ。(心の声)

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‥…。

教会までのタクシー代。相場は10ユーロ。
20ユーロ握らせ、逃げるように教会へ‥…これでもう、かんべんしてくれ。
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ふと見ると、
のどかな田園風景の中。
ハイテク素材ピカピカのランナー。

タっタっタっ‥…。

‥…なんか、ちがう。

「 おや、いらっしゃ〜い。」

‥…。
やっぱり、違う、なノダ。

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イタリア国鉄☆Train Italia

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こんにちは、noruです。

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昨日は夕方から
雪がちらつきました。

朝はあんなに暖かかったのに。

用心、用心。

しっぽ、くるるん ♪

‥…。

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以前イタリア国鉄のサイトから切符を買いました。
ややこしいサイトでした。旅行サイトには「 購入できているのか、わからない ! 」など
お困りの投稿が寄せられ、買い方ノウハウブログまでありました。

でも早割やネット割もあり、運賃は切符購入代行サイトの半額。むむむ。

そして3年。あの画面が時々おかしくなるようなサイトは
かなりバージョンアップしていました。
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ログイン画面の登場です。
顧客管理システムができている様子。

保障のために登録しようとすると
顧客情報の入力がややこしい。
先に進めません。

あれ〜、うまくいかない。

外国人だからかな、と思っていたら
ローマ人にとってもこの会社、何かとやっかいらしいのです。

‥…。
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ホテルのフロントに相談に行きました。
若い男性スタッフ
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「 うーん、これはね。
  イタリアに住所がないと買えないんだよ。
  だいたい電車が走るかどうかもわからないし。
  少し早めに行って駅で買わなきゃ。
  ボクはいつもそうしている !! 」

自信たっぷり言い切りました。

‥…。

えーっ、前は日本から買えたよ。国籍の入力欄だってあるし。
‥…でも走るかどうかって、ドウいうことかな。

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‥…仕方ありません。テルミニ駅に向かいました。
切符の自動販売機がたくさん並んでいます。チャレンジ、チャレンジ。

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‥…これまた、ムズイ。

説明を聞こうにも駅員さんの姿はなく、
窓口は大行列。‥…券売機はガラガラなのに。

見ると浅黒い顔の男性。旅行者に
券売機の使い方を教えてチップをもらっています。

あれがウワサの
「 教えてあげる 」お商売ですね。

ガイドブックに書いてある。
引っかかっちゃダメといわれる人たちです。

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‥…ふーん、聞いてみようかな。

若干アヤシい感じですがしゃべり方はていねい。身なりもキチンとしています。
では、鴨がネギをしょってみましょうか。
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‥…セニョール。
「 何ですか ? 」

‥…切符はドコで買えばいいの ?
「 あそこに機械がありますよ。」

‥…シーン。
あの、教えてほしいんだけど。

‥…シーン。
「 あっ、そうかそうか。教えてあげるよ。こうして、こうして‥…。」

路線や地名で検索していきます。割引切符の種類が多い。
時間、人数、行き先、往復か片道か、支払方法等々、何度も確認画面がでます。
わかってしまえば当たり前のこと。でも初めての旅人には難易度高いかも‥…あ、買えた。

チップです。二人分だから2ユーロね。‥…はい、どうぞ。
「 サンキュー、マダム。」‥…苦笑しています。???

‥…。

「 ここまでわかった ? 」彼はこちらに確認しながらゆっくり操作していました。
「 もし乗り過ごしたり、乗り遅れたり、電車が来なくてもこのチケットは周遊。
  3ヶ月有効だよ。」
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‥…そんなにワルい人ではなさそうです。

本来なら君子危うきに近寄らず。決しておすすめはしません。
まったく切符買うだけで大騒ぎじゃないか。

特急で2時間強のローマ、アッシジ間。
運賃はネットの当日券より1ユーロ高い、往復20ユーロ。
そして彼の手数料。切符購入レクチャー代+2ユーロ。
‥…まあとりあえず、一件落着。

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‥…。

あっ、そういうこと言う。

ふん。もう、
ひとりでできるもん、なノダ。

でも、電車くるかな。
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