こんにちは、noruです。
北風、ピュ〜‥…。
今日のボクは、寒いのです。
ヒナン、ヒナン‥…。
‥…。
あれっ、お父さんドコ行くの。
‥…。
「 今日は、北野の天神さんやし、
ちょっくら、行ってくるわ。」
カゾクのヒトが言いました。
「 また、宝探しや。
ややこしいもん買ってきたら、どうしょ。」
‥…。
宝探し。
男子にとっての「 何かイイもん 」
さて、何でしょう。
「 夢 」とか「 やりがい 」
子供の頃から、なりたい職業の話には
決まってこの言葉が出てきます。
めっちゃイイ響きなんですが、
何のことだか、わかるようで、わからない。
誰もが、持てるものなのか、
自分だけが、持っていないのか、
おかげで、悩む人も多いのでは
ないでしょうか。
そして自分の人生、
主人公は、自分。
日本では、そう言われて育ちます。
そのせいか、
勧善懲悪もののドラマが人気です。
起承転結がわかりやすい。
主人公は、紆余曲折の末、
最後には必ず、探し物を見つけるのです。
「 恋するトマト」
2005 日本
正男は、農家の長男。
嫁不足に悩み、お見合いを繰り返しますが、
いつも失敗。
そんなある日、誘われてフィリピンパブへ。
知り合ったホステスさんと
トントン拍子に婚約。
家族に会いに、フィリピンに行きます。
ところが、結納金を渡した次の日、
一家は消えてしまいます。
結婚詐欺。
まんまとダマされていたのです。
彼女を日本に派遣したタレント事務所、
本当は「ジャパゆきさん」養成所でした。
社長は、日本人。
知らぬ存ぜぬのタヌキ親父。
今更かっこワルくて、日本には帰れない。
お金も希望も失った彼は、そのままフィリピンで
浮浪者になってしまいます。
そんなどん底の正男を拾ったのが、
あのタヌキ親父でした。
もともと真面目で働き者の正男、
リッチになり、出世します。
でもナンか‥…、チガウ。
女の人を働かせて、金を儲ける。
日本男子正男、なじめないのです。
そして気がつけば‥…、むなしい。
ここで、ひとりの女性と出会います。
彼女は、彼が出入りする高級ホテルの
ラウンジ勤務。
父親が病気のため、休みの日には実家の農作業を
手伝っているのでした。
懸命に働く彼女の姿は、彼に故郷と
「 彼の仕事 」を思い出させます。
そしてあんなにイヤだった
農家の長男の血が騒ぎだしたのです。
「 トマトを植えよう。」
フィリピンでは、日本のトマトは高級品。
まわりの農家の人にもノウハウを教え、
トマト栽培を軌道にのせます。
しかし、ジャパゆきさんを嫌悪する彼女。
正男には、打ち明けなければ、
ならないことが。
そして、戦争を経験し、
日本人を信用できない父親。
ニッポン男子正男は、
ドウするのでしょうか。
探し物は何ですか。
自分が手に入れたい「何か」は
自分でないとわかりませんし、探せません。
ココロに何か、思い描くものがあるから、
人は前に進める、そして働けるのかもしれません。
「 がんばれ !! 正男くん 」
やっぱり、人は動かないと。
見つかるはずのモノも、見つからないよ。
‥…。
「 うわ、すごい風。
あれっ、‥…雨降って来た。」
‥…。
お父さん、大丈夫かな。
雨にも負けず、風にも負けず。
ゴウヨク、デス。
‥…。
ところで、
「 何かイイモン 」
見つかりましたか、なノダ。