こんにちは、noruです。
コーヒーが、届きました。
カゾクのヒトが、
お手紙を読んでいます。
「 あれっ、白い彼岸花だ。
めずらしいね。
この季節になるとひょっこり、出てきてくるんだよね。」
‥…。
不思議なオハナ、彼岸花 。
本当にいつも、お彼岸の頃ですね。
学名リコリス、
そして、曼珠沙華。
このフシギなお名前は、
サンスクリット語のmanjusaka
音が残ったのだとか。
突然出てくるように感じるのも当然。
1日に10cmものびるのだそうです。
そしてしばらくすると、
ドコかに消えてしまいますね。
実は他の植物にまぎれているだけ。
葉っぱが出ているそうです。
葉は越冬。
春に光合成で養分を蓄えます。
そしてなぜか、
いったん枯れてお休み。
秋に再び、お花が登場。
うーん、ややこしい。
‥…。
時に姿を隠し、人目にはつかないけれど、
その時が来ると
ひょっこり顔をだす。
‥…摩訶不思議。
‥…。
さて、ひょっこりといえば、
先日あるテレビ番組で、
ギリシャ人浮世絵コレクターが紹介されていました。
グレゴリオス・マノス
Gregorios Manos
(1851-1928)
オーストリア大使だったそうです。
1900年パリ万博。
そこで出会った異国の美術。
特に浮世絵に惹かれ、約6500点も
アジアの美術品を収集したのだとか。
危うく、
破産しそうになったそうです。
‥…情熱家ですね。
彼のコレクションは、
ヨーロッパ最大の東洋美術館、
パリのギメ美術館から、
買い取りの提案があったものの、
祖国ギリシャ、コルフ島に残したのだとか。
コルフ島アジア美術館
(Palaia Anaktora, Corfu)
コルフ島は、その地理的理由から、
イスラムとヨーロッパの
ボーダーライン。
常に、歴史に翻弄された人々は、
異なる文化や思想に対し、
自然とフトコロが
深くなったのかもしれません。
2008年、彼のコレクションから、
写楽の肉筆画が、発見されると、
その文化的価値は、
あらためて、ヒトの知るところと
なりました。
‥…。
ひょっこり、きましたか。
二度の大きな世界大戦が、あったにも関わらず、
とても、良い保存状態だそうです。
貴重な浮世絵が、日本にないのは、
残念ですが、海を渡り、
数奇な運命をたどったおかげで、
次の時代に残せたということかもしれません。
‥…。
さてと、残った、といえば、
地元の子供コーラス隊が、
日本の歌を歌ってくれました。
あれっ、知っている、この歌。
この歌、群馬県の女性が作詞作曲。
大学のコーラスで発表したのが、
始まりなんだそうです。
いつしか、歌いつがれ、
とうとう、北海道のラジオ番組から
全国に広まったのだとか。
どこか懐かしく心に残るメロディ。
気がつけば口ずさんでしまう。
残るべきものは、残る。
「 不思議な音 」なのかも。
‥…。
フシギなオトがノコッタ。
マンジュシャカ。
おやおや、
ひょっこり、戻ってきましたね。
季節はめぐる、彼岸花。
花言葉は、
「 また会う日を、楽しみに 」
‥…。
おナツカしい。
また、会えたね、なノダ