こんにちは、noruです。
‥…。
朝のゴロゴロは、
カクベツです。
‥… ♪
「 あっ、こっちのイスに、日が当たってる。
日焼けしそうやし、場所変わろ。
だいぶ、お日さまの角度が
変わって来たんやね。」
「 畑の野菜も、来週で、いったん、
収穫、終わりやな。」
「 ‥…。
んー、なんか、このズッキーニ。
アト味が、のこる。
アクが、出てきてるんかな。」
‥…。
アクですか、アクですね。
‥…、アクマ。
また、君ですか。
アク強いですよ、
このヒトも。
トルーマン・カポーティ
Truman Capote(1924 -1984 )
アメリカ、60年代。
当時としては珍しい公認のゲイ。
天性の嘘つき、
ど派手な、成金趣味の洒落者。
晩年の彼は、
酒グセはワルい、クスリは中毒。
おまけに、
平気で友人を裏切る、サイアクなやつ。
‥…。
エライ、言われようですね。
そして、
うっとうしいほどの世話好き。
淋しがり屋。
‥…。
本人のインタビューは、こちら。
なかなか、
クセのあるおじさんですね。
そして、ナンギなことに、
偏見や差別を
イロイロなところで公言しています。
その言動は、正直を通り越して、
ちょっと言い過ぎです。
なぜ、頭のいい彼が、
そんな幼稚な、自虐的なコトをするのか、
不思議に思っていました。
‥…、敵はふえるし、
オモシロがられはしますが、 軽薄だとも思われます。
ときには、軽蔑されることも。
でも、この映画を見て、
彼の言動のリユウが、なんとなくわかりました。
映画「カポーティ Capote 」
この映画は、彼の代表作、
「 冷血 」を執筆するいきさつを、
サラッと、描いています。
もともと彼自身が、差別をウケる側だったので、
偏見や差別に対しては、
過剰反応していたわけなんですけど。
本当に他人を差別していたか、というのは、
わからないですね。
本当にカシコイ、差別主義者は、
隠しますから、
やましい気持ちは。
彼はその自虐キャラを利用しています。
初め、その幼稚な行動は、
コンプレックスの反動による自然なモノ、
だったのかもしれません。
でも、だんだん、
確信犯となってゆきます。
同情作戦ですね。
自分の不幸な身の上を、他人との
「接点」にします。
憐れみや、共感という感情を利用して、
自分に愛情がわくよう、
他人をコントールするのです。
まず、自分の弱いハラをみせる。
‥…。
ナカナカ、
したたか、デスネ。
そして、もうひとひねり。
一見、他人を攻撃しているように見える
偏見スピーチも、
本当は、自分のためです。
おそらく、
ゆきすぎた過激な発言をすることで、
良識ある ? 相手は
「 キツい発言 」ができなくなります。
普通は、‥…。
オトナですから‥…。
結果、自分は、
からかわれたり、
責められたりする可能性が、
低くくなるのです。
予防線をはって、自分のココロを
守っているのです。
‥…。
ナイーヴなんですね。
頭も良すぎたんでしょう。
彼は、天性のウソつきと言われていますが、
たぶん、
しゃべりだすと、勝手に !!
頭に、色々な言葉が浮かんでくるのかも。
なので、つい。
人間は、空想する、イキモノです。
でも、現実とおとぎ話は、
キチンと頭の中で分けています。
それが、何かのキッカケで、
バランスを崩し、境界線が、あいまいに。
よく、嘘もつきすぎると、
本当のような気になってくるとか。
‥…。
ややこしい〜。
ナンなんですか、このヒト。
60年代、アメリカ
反社会的な存在であったゲイ。
自分の頭脳と感性、
ガラスのハートに、鉄条モウをまきつけて
成り上がった、したたかな彼。
そして、
「 尊敬されないかもしれない天才 」
の道を選んだ、カポーティ。
ややこしく、哀しく可笑しい彼、だからこそ、
時をへてもなお、
ヒトを惹きつけるのかもしれません。
‥…。
彼に富と名声を与えた、代表作「 冷血 」は、
結果として
彼が、人生の奈落に落ちていく、
きっかけとなりました。
おっと、またまた、長くなってしまいました。
このお話は、また、明日。
‥…。
中途半端ですね。
‥… ♪
‥…。
オヤっ、こちらも忘れがたい、
アジワイのあるお顔。
さよなら、さよなら、
さよなら。
ヨドチョウ、ブシ。
‥…。
アクでも、ナンでも。
やっぱり、
ナイと寂しいもの、なノダ。
「カポーティ Capote 」2005 アメリカ