ときどき☆カエル

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こんにちは、noruです。

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「 うわっ、
  もう、こんな時間や。」

カゾクのヒトが、また、
ネボウです。

‥…。
せっかくボクが、
早朝に、起こしてあげたのに、

‥…。
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気がつけば、9月も終わり、

もうすっかり秋、
朝寝がココチヨイ季節です。

秋のお花が、咲いています。

「 近所で、
  トケイソウが咲いてたよ。
  夜は花を閉じて、
  朝また、開くんやて。」
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お父さんが言いました。
「 お店の萩も、そうやな。
  フシギやな、時間がわかるんかな。」
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体内時計、概日リズム
Circadian rhythm
サーカディアン・リズム

ほとんどのイキモノは、
一日は、24時間というのが
わかるそうです。

そして、睡眠。
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1904年、ニューヨークタイムズに
不思議な人の記事が載りました。

95歳まで眠らなかった、
アルバート・ヘルピンという人が
亡くなったと言うのです。

なぜ、彼が眠らなかったのか、
それは、今でもわかっていません。
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でも、普通は、眠らないと、
記憶力、集中力が落ちて、

ついには、
死んでしまうこともあるみたいです。

一説によると、短期的には、
ゴハンを食べるより、
ネムルことの方が大事なんだとか。

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‥…。

そもそも、
人はなぜ、眠るのでしょうか、

脳には、疲れの見張り番がいて、
疲れたら、脳に「休め」と
命じるそうです。
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でも、その見張り番が、
疲れすぎてしまうと、
疲れを感じなくなってしまうのだとか。

眠れなくて困っている人。

自分で思っている以上に、
本当は、疲れているのかもしれませんね。

現代人の睡眠時間は、年々、
減っているそうです。
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スペインやギリシャ、
シエスタが習慣の地域、

グローバル化に伴い、
行わない企業が増えているのだとか。
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世の中が進歩していくと、
健康に暮らすという、

イキモノ、ホンライのスガタからは、
後退していくのかもしれません。

‥…。
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思えば、アノ頃は、
授業中、
「 ナンで、こんなに眠いネン‥…zzz。」

という時もあったのに。
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‥…。
みんな、寝ています。

オトナのみんな
ときには、すべて忘れて。

たまには、
コドモにカエろうか。

‥…。
イイワケ、デスネ。

‥…、バレましたか。
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‥…。
ナニをカクソウ、
ボクは、ネコ、

ネるネコは、育つ、なノダ‥…zzzz。

君は☆なにイロ

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こんにちは、noruです。

‥…ヤッホー ♪
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‥…。

アキ・カウリスマキ
Aki Kaurismäki
フィンランドの映画監督さんです。
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日本の映画監督、
小津安二郎をかなりリスペクト
しているみたいです。

本人がインタビューで、
「 小津さん、あなたのせいで、
  ボクは、こんなコトになっちゃいました。」

言いきってます。
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今回「初、アキカリウスマキ」
そんなことは知らなくても、気づきます。

この作品、かなりオマージュされてます。
そして彼の作品は、小津安二郎なくして語れません。
ぜ〜ったい !!

「 そうなの ? 」
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‥…。

不自然なまでにぎこちなく
少ないセリフを淡々と、
カメラに向かって話す役者さん。
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カントクは、言葉を軽視している
ワケではありません。

むしろ、ていねいな言葉づかいは、
まるで古典のようです。

監督はフランス語を話さないので、
脚本はフィンランド語を、翻訳したそうです。

でも言葉の美しさにはこだわりました。
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子供に対しても、
Tu va ou ?
「 ドコ行くん。」ではなく、
Il ya que comme vas tu ou ?
「 いずこへ、おでかけかな。」
みたいな。

テイクもワンテイク。
役者さんは、演技をやりすぎなくていい、
と言われたそうです。

セリフも、遠回しな言い方です。

かくまっている少年のことを
「 もし、ボクが大事な荷物を届けるなら…、」

最後は、沈黙。
‥…、わかるだろ。と目で語るのです。

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‥…。
うーん、ジャポン。

そして絵のように美しい画面。
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こだわりぬいた小物や
役者さんの配置は、

左右対称、美しいバランスです。

色の使い方もブルーの背景と「 赤 」
静物画のようです。

赤は、小津監督のキーワード
なんだとか、
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そして、演出、静の中に動です。

カーテンが揺れることで、
少年が窓から逃げた、というコトや、

ケンカしていた恋人同士に、光が当たり、
音楽が流れることで、
仲直りのココロの動き、を表現します。

色や動きで、人の目がそこに集まり
何かを感じとろうするのが、
ネライです。
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‥…。
ヤリマスネ。

そして、あちこちに、ちりばめられた、
短い風景シーン。
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それらは、ココロの原風景を表現し、
言語や民族、国籍を越えて、

同じ、ひとつの感情を
呼び起こすのだと思います。

古くさい方法かもしれません。

でも、言葉に頼らないということは、
他の感覚が、ガンバります。
左脳より右脳。原始の脳、‥…そして、

涙がでるのです。
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オモシロいなぁ、と思ったのは、
似ていませんか。
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おさんかた。

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そして小津監督は、
ゲイリークーパーのファン。
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小津作品「麦秋」の中で、

淡島千景さんが、
お友達、原節子さんのお相手を

「 その人、ゲイリー・クーパーに
  似てる?」

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‥…。
ムチャぶり、デスネ。

アキ監督も、今回、
役者さんの動きの指導に、

「 例えば、ここは、
  ゲイリークーパーみたいに‥…。」と言っていたのだとか、

メインキャストのお二人は、
口をそろえて、
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「 まじ、ムリやし‥…。
  ボクらフランス人なんやけど、」

と こぼしていたとか。

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‥…。

でも、そんな
ムリナンダイのカントクですが、
お二人曰く、

「 フシギと、
  とても監督に、愛されたくなる。」のだとか、

キャストもスタッフも、
カントクとそのワールドに、恋してしまうらしいです。
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イタリアの名監督
フェリーニの言葉です。

「 監督になるのは、簡単だ。
  大変なのは、
  40人もの人間を、5週間、
  共存させることだ。」

‥…。
目ジカラ、デスカネ。
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そして監督は、自分の映画に恋しています。
車やレコード、
すべての古き、美しいもの。

そして、ソレらが、失われゆく。
時が経つのを、恐れているかのようです。

「 これからは、幸せな映画を作りたい。」
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現実社会は、
あまりにも哀しいことが多いから、

社会派として、キビシい現実ばかり、
映像にしてきた監督だから、
よけいとそう思うのかもしれませんね。

‥…。
そうそう、
若いとき、ヤンチャしてた人って、
年取ると温厚になったり
するんだって。
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‥…。
んっ、トツゼン、
ナンの話ですか。

‥…。
ラストは、青空に桜の木が
揺れていました。
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監督は、言います。
「 ボクは、話し相手がいないんだ、木が友達なんだよ。」

木はお返事してくれませんよ、
とたずねると、

「 返事がないことはわかっている、
  それでも、返事を期待して、語り続けてしまうんだ。」

‥…、なるほど。
どうやらそれが、
「 映画を作る」ということらしいです。

ヤッパリ監督、
最後まで、ハッキリ言いませんね。
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‥…。
トコロデ、さっきナニか、
イイマセンデシタカ。

‥…べつに〜 ♪

‥…。
言われなくても、わかります。
オカゲサマデ、
ボクも、もうオトナ。

ヤンチャなんて、アオいアオい、
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ボクは、
クロネコノル、なノダ。

‥…ホンマか。

Aki Kaurismäki interview
「小津安二郎を語る」

アキ☆なんだもん

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こんにちは、noruです。

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「 いい天気やね。」

「 空もだんだん高くなってきたし、
  秋晴れやな。」

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‥…。
お父さんが出発です。

「 さてと、秋は、アキでも、
  こちらはアキナイ、
  ガンバって行ってきますよ。」

‥…。
ダジャレ、
‥…いってらっしゃい、zzz。

‥…。
そうそう、秋ですね。
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‥…。
んっダレ。

‥…、あき、
‥…アキといえば、アキ・カウリスマキ。

‥…。
エッ。
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‥…。
マタ、‥…。

「ル・アーブルの靴磨き」
 (原題 Le Havre ) 2011
  社会派巨匠、
  アキ・カウリスマキ。
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初めて、作品を観ました。
ナンにも知らなかったので、
先入観もなしです。

‥…。
ドキドキ、シマスネ。

ストーリーは、いたってシンプルでした。
そして、ミラクルハッピーエンド、
ワルい人ゼロなんです。

社会派なのに、
‥…、アヤシいですね。
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‥…。

よく、巨匠とか言われてしまうと、
作品に深みを求められたり、

以前の作品と比べられて
勝手に、アラさがしされたり‥…。
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‥…。
タイヘンデスネ。

そして、ほのぼのストーリー。
万人受けはしますが、

社会派の監督ともなれば、
何かと、ツッコまれて、コレマタ‥…。

‥…。
ダイジョウブデスカ。

でもね。
これが、ちゃんと社会派もしてて、

スゴく良かったのです。

‥…。

舞台はフランスの港町、
ル・アーヴル
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靴磨きのマルセル。
かつて、パリで作家を夢見た
ボヘミアンです。

今は、愛する妻と犬のライカ、
つつましやかに、暮らしています。
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ご近所さんたちは、
ひとクセあるけど、気心が知れた、
気のいいヒトたちです。

みんな、同じような暮らしぶり、
昔の日本の下町みたいです。
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そんなある日、
奥さんが、不治の病で入院してしまいます。

同じ頃、マルセルは、
偶然、ひとりの不法移民の少年と出会います。

少年は、逃走中でした。

出稼ぎの母がいるロンドンへ、
密航する途中、アクシデントがおこり、
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隠れていたコンテナが、
ロンドンではなく、ル・アーブルに
たどり着いてしまったのです。

移民団は、
フランス当局に見つかり、

少年は、
隙をついて逃げだしたのでした。

マルセルは、少年をカクマイます。

そして、母のトコロへ逃がそうと
画策します。

隣人たちも、彼らに協力
するのでした。
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この辺りは、フランスに暮らす人にしかわからない、
ジレンマなのでしょう。

途中、ドタバタ、イロイロあり、
最後にミラクルが起こり、ハッピーエンドです。

‥…。

じつは、映画の序盤。
観るのが、少し、ツラかったです。

描かれている人々の現実、食事や着るもの、
その暮らしぶりが、

とても質素で、キビシいもの
だからです。
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そして、初老のマルセル。
雨の日や風の日、ココロない人々。

街角で、靴磨きをするというのは、
ツラい仕事です。
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おまけに、奥さんは、不治の病になるし。
とどめは、フランスの現実。
難民です。

もしかして、この作品は、
ケナゲな人がでてくる、ご苦労モノ
なのでしょうか。
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これは、困りました。

よく考えたら、
社会派はニガテなんでした。

‥…。
イマサラ、ナニを。

でもね、そう思いながら、観ていたら
不思議なことに、

いつのまにか、
ツラくなくなっていったのです。

‥…。
ナンデ。

美しいのです。
脳がヨロコんでいるのです。

まず、映像。
車やレコードといった細かいものから、

風景や色、ノスタルジックな音楽。
そして、なぜか、

人です。
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ザンネンながら、
少年以外は、お年寄りしかでてきません。
男前とか、べっぴんさんは、‥…、ナシです。

でも、人々の言葉使いや姿勢、
その立ち振る舞いが、

とてもキレイで上品なのです。

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信じられないことに、
コンテナに乗っていた難民のヒトたちも

キレイな民族衣装に身を包み、
静かに、座っていたりするのです。

‥…。

現実と、非現実。

現実世界で、偏見という色メガネが
あるとしたら、
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この映画は、
もうーうひとつの色メガネ、理想です。

彼のワールド、
監督のマジックなのでしょうか。

ココロに、残ったセリフです。

病院で奥さんが、お医者さんに、
「 治るのですか。」とたずねます。

お医者さんは、奇跡かおきれば治りますよ、
と答えます。

奥さんは、言います。
「 近所では、
  起きていないわ。」
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映画のラスト、奇跡が起きたことが
物語のオチではないのです。

ましてや、隣人愛や性善説を説いている
わけでもない。

結論とか教訓ではなく、
今、現実の社会の中にある、二つの真実。

現実社会の、深いゼツボウと、
無限の希望。

二つのモノが、一つの世界に描かれている
のだと思いました。
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イロイロ、奇跡起こしたりとか、
演出もリアルじゃないとか、
オイカリの人もいるかもしれません。

でも、リアルなだけが、真実なのでしょうか。
ナニを持って、真実を描くかは、
勝手ですからね。

さすが、巨匠。
よっ、フィンランド、イチ !!
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‥…、もうちょっと、
この話、いっとこかな〜。
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‥…。
ドウゾ、アキるまでご自由に。

なんてったって、
アキ、ですからね〜 ♪
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フフフ、
ボクもダジャレ、なノダ。

「ル・アーブルの靴磨き」
(原題 Le Havre ) 2011

お国柄ですか☆

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こんにちは、noruです。

現在京都シネマで公開中。

「大統領の料理人」2012
( LES SAVEURS DU PALAIS )

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先日、フランスから
監督が来日、講演されました。

その際日本語タイトルの意味を知り、
激怒されたのだとか。

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「 なぬ、
  そのまんま、やないか !! 」

‥…。

彼曰く、ひねりがない。

手品をするまえに、
種明かしするのと一緒だと言うのです。

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‥…なるほど。

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今回タイトルだけではなく
予告編もかなりズレてました。

でもこういうこと、
自国に受けるようにアレンジすること。よくあるみたいです。

こちらのお国はパワー命。
主役の女性のたくましさをアピール。

未来のお話だろうが、
超人モノだろうが、

アクション映画の
最後はいつも素手の殴り合い。

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‥…お国柄ですから。

なるほど、‥…そういえば、
監督の母国でも

いきなり不法侵入。
だって‥…アムールのためだから、

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‥…いやいや。だめだから。

‥…。

同じフィルムなのに、
違うお話みたい‥…マジック。

なんか、コワいぞ、なノダ。

こちら
オリジナルの予告編。

なるほど‥…。

アテンション☆Please.

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こんにちは、noruです。

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お父さんがハタケから
帰ってきました。

‥…。
コレはナンですか。
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「 おとなりさんから、オハナ頂いたよ。
  秋明菊とシオンっていうんやて。
  水切りしといてや。」

カゾクのヒトが、
「 わぁ、キレイやね。
  どっちが、どっちなんかな。」
と言いました。
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「 こっちがシオン。」

「 えっ、そっち? 」
  秋明菊の方が洋風やね。
  ふーん、
  見た目とチガウね、逆なんやな。」

‥…。
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「 アラブ・エクスプレス展 」
 アラブ美術の今を知る at 森美術館

アラブの現代美術展です。
去年、東京の森美術館で開催
されました。

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彼らの日常を、表現した作品から、
メッセージ性が強いものまで、

現代のアラブ圏を表現する、
アート作品が、たくさんありました。
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マハ・ムスタファ
「ブラック・ファウンテン」2008

そして、
何よりおどろいたのは、

彼らの暮らしぶりが、
私たちの生活と、
とても似ているということです。

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ターレク・アル・グセイン「無題」

日本は島国です。

大陸のように自然と、文化が
ミックスされたり、

言葉が、風に乗って流入してくることは、
ほとんどありません。

異国の文化は、テレビや書物、
インターネットを通じてしか、知ることが
できないのです。

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サーディク・クワイシュ・アル・フラージー
「私の父が建てた家(昔むかし)」
2010

そして私たちは、
日常、日本語しか使いません。

ということは、
情報はごく限られたものである、
もしくは、
日本目線のモノしか、見ない可能性が高い
‥…ということです。

印象に残った映像作品です。

シャリーフ・ワーキド
「次回へ続く」
2009
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旗をバックに、銃を手前に置いた
兵士のようなヒトが、
カメラに話しかけています。

聞いたことのない言葉です。
声明文を読んでいるのでしょうか。

‥…。
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ムニーラ・アル・ソルフ
「 ラワーンの歌 」2006

本当は、
「 アラビアンナイト・千夜一夜物語」を
語っているのです。

解説がありました。

耳を澄まして下さい。
心を開いて、よく観察して下さい。

本当は、
「 見た目と全然チガウこと 」
もあるのです。

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ハリーム・アル・カリーム 「都会の目撃者より」

実は、後ろの旗のようなもの、
これも架空のものです。

そしてよく見ると、
笑顔こそないモノの、

静かに何かを
語りかけているのがわかります。

「 私たちを外見で判断しないで下さい。」

すこし、トリッキーな気もしますが、
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知らず知らずのうちに、
偏見を持って、
彼を見ていたのは、否めません。

一方的に与えられる情報、
そして先入観。

知らないということは、
誤解を生み、

ときに、
恐怖にも変わります。

そしてそれは、
とても恐ろしいこと、なのかも
しれません。

‥…。
アブナい。
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モアタッズ・ナスル
「カイロ・ウォーク」2006

‥…。
キレイなオハナ。

「 あれ、のっちゃん。
  カミカミしちゃだめだよ。」
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‥…。
マッタク、シツレイな。
いつも、カミカミ、とか言って。

クンクン、
‥…、でもちょっぴり、カミカミ、フフ。
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おや、おや、
中東、レバノンでも、
流行っているみたいですね。

踊らニャ、ソンソン ♪ なノダ。

Dancing at Beirut airport.